損益計算書のような女と友達から言われると言う、親戚の絵理子の紹介でセッティングされた合コンのような飲み会。
集合したのはチェーン店の激安の居酒屋。
絵理子「え?金持ちなのに?こんな居酒屋?」
確かに少々不思議だった。お金持ちが関係あるかはわからないが、今まで合コンでこんなお店に行ったことはない。
そこに現れた会計士さんは細身で高身長で、ファッションセンスもよくそこそこイケメン。第一印象は、なかなか悪くない感じ。
そしてテーブルに着席してから自己紹介。わたしは名刺を渡して自己紹介したんだけど、会計士さんはくれなかった。
私には渡したくないのかな?と少々さみしく思った。
絵理子「どんな女性が好みなんですか?」
会計士さん「特にないけど、嫌なのはある!」
絵理子「え?どんな女性が嫌いなんですか?」
会計士さん「がめついのが嫌!がめついのが本当に嫌い!」と力を入れて答えた。
その頃の私はとくに変な話とも思わずに、へぇ~がめついのが嫌なんだね~、そりゃ嫌だよね~って笑い話で終わった。
そして色々話をしていくと。
会計士さん「僕は心理テストが好きなんですよ。ひとつやってもいいですか?」
絵理子「え~やろーやろー」
そこで会計士さんが始めたのは「川を渡る女」という心理テスト。
最初は普通に聞いていたのだが、あれ?これ大昔にやったことあるわ。そして私、お金が一番大切と診断されたんだわ。
一緒に心理テストを受けた、今でいう援交していて、彼氏以外にもオッサンのパパがいる女友達(仲良い身近な友達ではなく知り合いくらいの子)は「君は愛が一番大切」と言われて、なんでだろう???と腑に落ちなかったのを思い出した。
会計士さん「さぁ、答えて下さい」
わたし「これやったことあるし、あまりいい結果じゃなかったんですよ・・・」
絵理子「も~っ、所詮、心理テストなんだから、気にしないでいいじゃん!」
会計士さん「マキさんどうですか?好きな順、共感出来る順に並べて下さい」
わたし「う~ん、誰も好きじゃないし、そもそも誰も悪くないですよね」
会計士さん「誰も悪くない?」
わたし「(最終的にはAくんとBちゃんの問題なだけで、あとの人は部外者だし)だって色んな人いるじゃないですか?共感できる出来ないはわからないけど、許せる許せない順では並べられるかな?」
会計士さん「じゃあ許せる許せないでいいよ」
なんかまたお金が一番と言われそうで嫌なんだけど、答えを嘘つく訳いかないし、正直に答えた。
メインキャストはA男くんとB子ちゃんだと思うし、二人の気持ちもわかるし、内容的には一番悩むところ。
それ以外はわりとどうでもいい部外者だと思ったので、A男くんとB子ちゃん以外のところから・・・
わたし「まずCの船頭さんは悪くないですよね、仕事だっただけですし許せますね」
絵理子「え~、私はC! 100万なんて吹きかけてくるなんて許せない!」
援交してた女も真っ先に同じこと言ってたな。
わたし「え?ここで金額の問題とか関係ある?」
絵理子「もうちょっと安くしてくれたっていいよね~」
わたし「わかんないじゃん!命がけで船乗るのかもしれないよ?」
わたし「次は(身体を要求してきた)D」
絵理子「え~、Dのこともう許せるの?」
わたし「わかんないじゃん、Bちゃんのことずっと好きだったのかもしれないよ?、次は(最後に出てきた)E、そして次は・・・(悩んで苦しいけど)(彼氏)Aくんかな。最後は(彼女)Bちゃん(は女として許せない)」
会計士さんは黙って真剣に聞いていた。
そして最後に会計士さんから答え合わせ。
私は昔に答えた時と何も変わっていないので、腑に落ちないながらも、またお金が一番大切と言われるんだろうと思っていたらやはりそういう答えだった。
それぞれの人物が表す意味は?
私が大切な順は「お金、セックス、家族、モラル、愛」という事だ。
絵理子の大切な順は「モラル、家族、愛、セックス、お金」と、お金が最後と言う結果だった。
また同じ結果だったが、損益計算書みたいな女だと周りから言われているという絵理子がお金が最後というのは、以前の援交してる女がお金が最後だったときと同じでなんか腑に落ちなかったけど、この時はまだ、まぁ所詮心理テストだしねって思っていたのだった。
会計士さんとは連絡を交換して、またお会いしましょうということになった。
数日後、絵理子からメールで報告がきた
会計士さんとの出会い~デートの記録
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