楽しい毎日だけが目的なら結婚は不要かもしれません。それでも多くの友達が大切な家族を築いていく中、自分には誰もいないというのは寂しいものです。
友達にも友情という愛情はありますが、愛をいつくしむ存在と考えると、そういう対象でもありませんし、人として女として全うしきれていない気がします。
私自身が追っかけだった
何を隠そう私は10代の頃、とあるミュージシャンの追っかけをしておりました(笑)
なお、“追っかけ” “結婚” で検索されてくる方が多いので、その答えは文末に書いておきます。
その当時はバンドブームも来る前で、世の中の女性は光GENJIに夢中だった頃です。最初は同じ学校の友達とコンサートやライブに行っていましたが、友達はお付き合いで来てくれただけで、別に同じバンドのファンじゃありません。
何度もコンサートやライブに行くうちに、純粋なファンの学校外のお友達も増えていきました。
ファン同士の人間関係
同じバンドのファンは仲間であるのですが、ある意味、恋敵ともなるわけで、「今日は◯◯ちゃんのこと見てたよね?」とか、「◯◯ちゃんと話すとき長いよね?」とか、ヤキモチとかライバル心が出て来る人もいるわけです。
なので、同じバンドのファンかつ、違う人のファンというのが、一番穏便なお友達でした。
学校にもグループがあるように、追っかけにもグループが出来てきます。しかもグループ名付き(笑)
当然、グループ同士の派閥みたいなものもあるのですが、グループくても違うミュージシャンのファン同士だと、ヤキモチも焼かずに仲良くやってきました。同じ人のファン同士だとうまくいかない場合も多かったですが。
今思えば女ストーカーチーム
追っかけの活動とは、コンサートやライブ会場の出入り口はもちろん、バンドの事務所の前や新幹線の駅、テレビ局やラジオ局の出入り口などで待っていたり、打ち上げ先や、宿泊ホテルまで追っかけまわすわけですが。
そのミュージシャンが雑誌やラジオで話した内容から、自宅マンションを絞り出し、自宅近所で聞き周り(笑)、ポストの中に手を入れて郵便物の宛先を確認したり・・・ストーカーなんて言葉はなかった時代ですが、今思えば犯罪ですよね・・・。
ミュージシャン側も意外に好意的?
わりとすぐに自宅を発見した私たちは、その日から追っかけ場所にミュージシャンの自宅が加わりました。迷惑な話ですが、その彼はそんなに嫌がっていなくて、行くと、「お前ら飯食ったか?」と言って、ラーメン屋に連れて行ってくれたり、モスバーカーに連れて行ってくれたり、お菓子をくれたりする人でした。
彼がそんな優しい人なので、そのマンションには私たち以外の追っかけの子も、ちょくちょく来ていました。とは言え、自宅までは迷惑だと思ってはいるので、そんな頻繁には行きませんでしたが。
携帯電話もスマホもない時代です。いくら追っかけコミュニティがあっても、ある友達は会えても、たまたま駅の逆口に居た自分たちは会えなかった・・・・という日もあるわけです。
そんなときは、迷惑よりもどうしても会いたい気持ちが勝って行っていました。←なんて傲慢な。そしてその自宅ではミキちゃんに出会いました。
追っかけの終了と新たな出会い
高校生のうちは出来ることが限られていたので、地方まで追っかけしてたのは専門時代の1年だけです。
そのまま追っかけを続けたかったのですが、大好きだったそのバンドは解散をしてしまい、私の青春は終わったのでした(TдT)
と一瞬は寂しく明け暮れていましたが。追っかけ時代のお友達やその知り合いなどと繋がり繋がり、その他のミュージシャン達とも顔見知りになりました。
追っかけ仲間と楽しい暮らし
その後、社会人になった私は、世田谷区のある街に部屋を借りました。ミュージシャンの一人から紹介された地方出身の希美ちゃんと仲よくなり、ミキちゃん、希美ちゃんをはじめ、遊びにきた友達らがその街を気に入って、みんなが近所に引っ越してきました。
結局は追っかけの友達も、追っかけ関係でない友達も引っ越してきて、徒歩5分位のところ範囲に女ばかり5~6人も集まりました(笑)。しかもみんな私より美人さん。
「夕飯作ったよ、食べに来ない?」「銭湯行かない?」(お風呂は自宅にもありましたが)。それはそれは毎日が楽しくて、盛り上がって生活していました。
一時期は希美ちゃんと徒歩1分の部屋に住み、バイトも一緒にしてベッタリと過ごし、そしてその後は長い付き合いとなる モモちゃんとルームシェアもして楽しく暮らした20代~35歳でした。
30年くらい経ってみて
ミュージシャンと結婚した人は?
友達の中では、なんと(昔の)有名な外タレと結婚した子や、日本人の有名ミュージシャンと同棲した子も居ますよ。
でも、その子達はファンではありましたが、追っかけはしていなかった子ですね。ファンと言うのを隠して私たちを通じてミュージシャンと知り合っています。
普通の人となら結婚出来たのか?
追っかけ仲間で結婚した人は・・・誰もいません(笑)
いや、追っかけしていた友達にも結婚した子も中にはいますよ。そういう子はわりとみんな地に足をつけて活動していたのか?地元から離れなかったり、その頃から彼氏がいたり、現実に目を向けられるような子たちだったと思います。
ここで紹介した友達はみんな好きなものに猛突進していて「ドッカーン」とどこか弾けていますから(笑)
価値観が違うとか感性が違うとかで、今は疎遠になったお友達も含まれますが、ドッカーン具合は似通っていたのでしょう。だって何より楽しかったですから。
40過ぎると相手にしていない人からさえ相手にされなくなる
楽しい毎日だけが目的なら結婚は不要かもしれません。それでも多くの友達が大切な家族を築いていく中、自分には誰もいないというのは寂しいものです。
友達にも友情という愛情はありますが、愛をいつくしむ存在と考えると、そういう対象でもありませんし、人として女として全うしきれていない気がします。
外タレと結婚した子や、日本人の有名ミュージシャンと同棲した子がいるとは言え、まあそんな人はごく一部です。いつまでも一般人に目を向けないと、35過ぎると現実に目を向ける習慣がなくなります。40過ぎると相手にしてくれる人も居なくなります。
出来ればその前に一般男性にも目を向けましょう。私たちみたいに結婚できなくなりますよ?
この記事の登場人物一覧
恋する乙女モモちゃん
地方のグループの子達とも知り合いました。後のルームメイトになるモモちゃんとも仲良くなりました。
夜の銀座に勤める自画自賛系ミキちゃん
ミュージシャンの自宅で知り合ったのが、一人で来ていたミキちゃんです。彼女とは人生の一夜を共にする関係となりました(笑)
彼氏と同棲しながら追っかけを続ける希美ちゃん
追っかけ時代のお友達やその知り合いなどと繋がり繋がり、その他のミュージシャン達とも顔見知りになりました。
そんなミュージシャンの一人から紹介されたのが希美ちゃんです。