※たんに驚いた夫婦だったので記事にしましたが、この先もオチも何もなく面白い話ではありませんので・・・。
新宿東口のカフェベルクで一人ブランチしよー。
いつも混んでて入りにくいのだけど、この日はすんなり席に座れました。ラッキー。
赤ちゃんを抱いた女性の怪しい行動
ご満悦のところ、赤ちゃんを抱いた女性が私の隣に座った。
しかし、立ったり座ったり落ち着かない様子でカウンターを見ている。
カウンターに並んでいる男性(外人)がチラチラ女性の方を見ているので、この外人さんが旦那様なのかな?と思っていると、
女性「・・・すみませんっ・・・すみませんっ・・・」
控えめとはこういうことか?というような、か細い澄んだ声で弱々しく呼びかけている。
あんまり見ては悪いと気を使っていた私だったが、とうとう気になって横を見てみたら、カウンターに向かって声をかけている。
女性「すみません、もうすぐ来るので・・・」
どうやら、外人は旦那さんではなかったらしい。旦那さんが来るまで注文できないからオロオロしていたようだ。
わたし「何かお手伝いしましょうか?なんでも言ってくださいね?」
女性「ありがとうございます。大丈夫です(笑顔)」
品のいいお嬢様って感じの、まだ若いかわいらしい女性が透き通った声で答えてくれた。ぽっちゃりしたお顔の赤ちゃんも大人しくこちらを見ている。
しばらくすると、身長低めでちょっとぽっちゃり気味の、顔もお世辞にもイケメンとは言えない男性がやってきた。年齢もけっこう年上のような・・・。
ん???旦那さんかな?きっと性格がいい優しい旦那さんなのだろう。うん、きっとそうだ。
余所余所しいふたり
旦那さんが注文をして席に着いて、二人で会話を始めたのだが、なんか変に余所余所しいのだ。
文字にすると伝わらないと思うけど、男性は気軽な感じに話しかけるのだけど、女性が抑揚がなく淡々とした感じで敬語で受け答えている。親しい感じがしないのだ。
旦那さんじゃないのかな? じゃあ誰? 赤ちゃん連れて昼間二人でベルク来る間柄ってなんだろう?赤ちゃんもぽっちゃりしたお顔立ちが男性に似ているような・・・似ていないような・・・。
女性「本当にここのコーヒー美味しいですね」
男性「でしょ」
女性「どこどこ(店名)のコーヒーもよいですよね」
ん???コーヒー同好会の仲良し仲間?
女性「働いている頃に知っていたら、きっと来ていたとおもいます」
男性「そうでしょ?ギネスで飲んだりすると、またいいんだよ」
女性「そうなんですか、いいですね」
ん???コーヒーだけじゃなくグルメの会とか?
男性「佐藤さんがうんたらかんたら・・・・」
女性「佐藤さん、お元気なんですかね」
ん???共通の知り合いがいる・・・元同僚なのか?
男性「佐藤さんには頑張ってもらったから・・・」
ん???その上から目線は管理職?とか、もしや経営者?
女性「おやつにチキンサンドが欲しいです」
男性がカウンターに見に行ってお弁当を持って見せにきた。
男性「お弁当美味しそうだよ?お弁当にする?」
女性は無言でしたが、頷いていたようでお弁当でレジでお会計していました。
食べ終わった私はそろそろ帰りたいのだが、どうにもこうにも二人の関係が知りたくて、しばらく残りのコーヒーをちびちびやっていた。
二人の関係が判明
しかしいつまで経っても普通の夫婦っぽい会話が出ない。・・・と思っていたら。
男性「そういえば、鈴木さんて、どこどこに住んでるんだってさ、うちから近いよね?今度、遊びに来てもらおうか」
きたー!!!
待っていたかいがありました。ご夫婦だったのね。
こんな余所余所しいご夫婦もいるんですね。上司(社長?)と部下だったから敬語が抜けないのでしょうか?しかし控えめな奥様が敬語を使ってくれるって、昭和な感じでいいですよね。
私の友達にも旦那さんのことをずっと「さん」付けの人もいるし、私もずっと「さん」付けだった彼もいるし、敬語まではわからなくもないのですが、このご夫婦は一線引いたような距離感があったので不思議でした。
でも本当のお嬢様はそうなのかもしれませんね。紀宮様(さーや)も旦那様と敬語でお話されているでしょうしね。冗談なんて言わなさそうです。
「チキンサンドが欲しいです」も「チキンサンド欲しいなぁ~」とか「チキンサンド買って~」よりお嬢様っぽいですよね。
でも、せっかく買ってきてくれた旦那さんにお礼は言ってなかったな。お礼は言うよね、お嬢様でも庶民でも。敬語は使いつつ、深層心理では下僕だと思ってるとか? なんてね。赤ちゃんを抱きながらですし、気が付かなかっただけだと思います。